話し合いがうまく進んでいるはずなのに、
あとから大きくズレることがあります。
ちゃんと説明した。
資料も共有した。
方向性も確認した。
それでも、なぜか結果が噛み合わない。
そんなとき、
原因は意見の違いではなく、
見えていない前提にあることが多いと感じています。
前提は、あまりに自然すぎる
前提というのは、
わざわざ口に出さないものです。
「当然こうだよね」
「普通はこう考えるよね」
そうした暗黙の了解が、
いつの間にか土台になります。
でも、その“当然”は、
人によって少しずつ違う。
そこに気づかないまま進むと、
後から大きなズレになります。
デザインも、前提で決まる
デザインを考えるときも同じです。
・この商品は若い人向けだ
・この場面では急いで見られる
・ここでは落ち着いた印象が大切だ
こうした前提が、
色やレイアウト、言葉選びを決めています。
もしその前提が違っていたら、
どれだけ整えても、
どこかしっくりこない。
前提は、疑われない
怖いのは、
前提ほど疑われにくいことです。
議論になるのは、
「どう見せるか」「どう作るか」。
その前にある
「なぜそう考えているのか」は、
意外と触れられません。
見えていないまま、
進んでしまう。
一度だけ、土台を見直す
もし何かが噛み合わないときは、
表に出ている意見ではなく、
その下にある前提を探してみる。
「それは、どうしてそう思っていますか?」
「その前提は、誰の立場ですか?」
少し時間はかかりますが、
そこを共有できたとき、
判断は驚くほど軽くなります。
デザインの違いは、前提の違い
最終的な形が違うのは、
技術やセンスの差だけではありません。
多くの場合、
前提の違いが形になっています。
だからこそ、
整える前に、作る前に、決める前に。
いま立っている土台は、
本当に共有されているか。
一度だけ、確認してみる。
見えていない前提に気づいた瞬間、
物事は少しだけ、静かに整い始めます。
