打ち合わせの後、すぐにパソコンを開かない理由。「サボってる」わけじゃないんです

お客様との打ち合わせが終わったあと、僕が最初にすること。 それは、すぐにパソコンを開いてIllustratorを立ち上げる……ことばかりではありません。

もちろん、納期が明日!という時はマッハで作り始めますが(笑)。 そうじゃない時は、いただいた資料をパラパラ読み返したり、ノートに落書きをしたり、あるいは全然関係ない街の景色を眺めたりしています。

側から見たら、「あれ? 仕事してないな?」と思われるかもしれません。

でも、この「あえて手を動かさない時間」が、意外と大事だったりするんです。

今日は、制作に入る前の「ちょっとした準備運動」について、少しだけ言い訳。。。

いきなり走り出すと、迷子になる(気がする)

これはあくまで感覚なんですが、デザイン制作って、料理にちょっと似ている気がします。

「お腹すいた!」と言われて、冷蔵庫にあるものを手当たり次第にフライパンに放り込んでも、まあ、それなりに食べられるものはできるかもしれません。

でも、 「今日は和食の気分かな?」 「冷蔵庫に何があったっけ?」 「あの人が好きな味付けは、ちょっと甘めだったな」

そうやって、作る前に頭の中で「完成図」をイメージしてから作り始めた方が、結果的に美味しくなることが多いんです。

デザインも同じで、「かっこいい感じで!」と言われて勢いで作り始めても、途中で「あれ? なんか違うな…」と迷走してしまうことが、過去に何度もありました。

だから今は、なるべく焦らず、まずは頭の中で地図を広げるような時間をとるようにしています。

暮らしの中に、ヒントが落ちている

パソコンの前で腕組みをしていても、良いアイデアってなかなか降りてきません。 むしろ、仕事モードを少しオフにしている時に、「あ、これだ!」と見つかることが多いです。とくに移動中。

買い物をしている時の、値札の文字だったり。打ち合わせ中に見かけた、看板の色使いだったり。

「あのお客様が言っていた『安心感』って、こういう色のことかも」 「このチラシのレイアウト、あの案件に応用できそうだな」

そんなふうに、日常の中に転がっているヒントを拾い集めて、頭の中の引き出しにしまっていく。 そうやって「これならいけるかも」という予感がしてから、ようやくパソコンを開きます。

もちろん、直感でパッと作って上手くいくこともあります。 でも、やっぱり一度寝かせたアイデアの方が、後から振り返っても「芯が通っている」ことが多いんですよね。

「急がば回れ」くらいが、ちょうどいい

不思議なもので、じっくり考えてから作り始めたデザインの方が、結果的に修正が少なかったりします。 最初にゴールが見えている分、迷いなく進めるからかもしれません。ただお客様の中には、完璧にデザインが出来てる方(天才)もいるので、その場合は、言われた通りにします。。。

逆に、焦って見切り発車で作ったものは、何度も修正を繰り返して、結果的にお互いの時間を多く使ってしまう……なんてことも。

なので、「急がば回れ」じゃないですけど、 「手を動かす前に、ちょっとだけ頭の中で遊ばせてみる」 今のところ、これが僕にとっての「近道」なのかなと思っています。

もちろん、お急ぎの時は言っください!

とはいえ、ビジネスにはスピードも大事です。 「とにかく急ぎで!」という時は、全力でショートカットして作りますのでご安心ください(笑)。

ただ、もしお時間に少し余裕がある案件なら、 「あ、いま渡邉は頭の中で組み立ててるんだな」 と、少しだけ温かい目で見守っていただけると嬉しいです。

しっかりと考えた分、迷いのないデザインをお返しできると思います。


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