「それはやめたほうがいい」
「いや、こっちのほうがいいと思う」
どちらも本気で言っているのに、
なぜか話が平行線になることがあります。
どちらが正しいか、という議論に入りがちですが、
その前に、ひとつだけ確かめてみたいことがあります。
本当に、同じ景色を見ていますか。
判断は、景色に左右される
人は、見えている景色の中で判断します。
目の前の資料。
頭の中に浮かんでいる顧客像。
想像している利用シーン。
それぞれが、
少しずつ違う景色を思い浮かべている。
景色が違えば、
当然、選ぶ答えも変わります。
「分かっているつもり」の落とし穴
怖いのは、
お互いが「分かっている」と思っていることです。
言葉は共有している。
資料も見ている。
前提も説明した。
それでも、
頭の中の景色は一致していない。
このズレに気づかないまま議論すると、
結論だけがぶつかり合います。
視点を確認するという作業
議論を深める前に、
少しだけ立ち止まる。
「今、どの場面を想像していますか?」
「誰の立場で話していますか?」
たったそれだけで、
景色が揃うことがあります。
揃った瞬間、
さっきまで対立していた意見が、
不思議と近づいていく。
デザインの話でも、同じことが起きる
デザインを選ぶ場面でも、
このズレはよく起きます。
机の上の完成イメージを見ている人。
現場の雑多な空間を想像している人。
数字の反応を気にしている人。
どれも正しい。
でも、同時に違う景色を見ている。
だから、
判断が噛み合わなくなる。
同じ景色を見ようとする
意見を変える前に、
まず景色を揃える。
それだけで、
無駄な消耗は減ります。
その判断、
本当に同じ景色を見た上でのものか。
一度だけ、問い直してみる。
そこから、
少し穏やかな議論が始まる気がしています。
