打ち合わせや作業の途中で、
「なんとなく気になる」
「少し引っかかる」
そんな瞬間があると思います。
でも多くの場合、
その違和感はすぐに処理されます。
「気のせいかな」
「今はそこじゃないか」
「まあ、あとで調整すればいい」
そうやって、
違和感は静かに消えていきます。
違和感は、邪魔なものではない
違和感があると、
作業は一時的に止まります。
スムーズに進まないし、
説明もしづらい。
だから、
早く消したくなる気持ちも分かります。
ただ、
違和感は邪魔だから生まれるのではありません。
考えが追いついていない場所に、
先に立っているだけです。
うまく言えないときほど、大事なところ
「理由は分からないけど、気になる」
「説明できないけど、引っかかる」
この状態は、
まだ考え切れていない、というサインです。
逆に言えば、
ここを無理に整えてしまうと、
思考はそこで止まります。
違和感を消すことは、
前に進むことではなく、
立ち止まる場所を失うことでもあります。
浅くなる瞬間
デザインでも、
違和感を早く消しすぎると、
どこか薄くなります。
整っているけれど、
なぜか残らない。
正しそうだけど、
理由が見えてこない。
それは、
考える前に納得してしまった結果かもしれません。
違和感を残す、という選択
違和感を感じたら、
すぐに答えを出さなくていい。
ただ、
そのままにしておく。
「なぜ、ここで引っかかったのか」
「何が見えていないのか」
問いを残すことで、
後から視点が動くことがあります。
考えるとは、違和感と一緒にいること
考える、という行為は、
スッキリすることではありません。
むしろ、
少し居心地が悪い状態を
引き受けることに近い。
違和感を消した瞬間、
考えることは終わります。
違和感を抱えたままにできたとき、
思考は、もう一段深く進みますね。
