検索は便利だ。
分からないことがあれば、
数秒で答えが出てくる。
昔なら図書館へ行き、
何冊もの本を開いて調べていたことが、今ではスマートフォン一台で終わる。
これは間違いなく、人類の大きな進歩だ。
でも、ひとつだけ勘違いしてはいけないことがある。
検索できるものは、すべて過去だ。
誰かが調べ、
誰かが考え、
誰かが言葉にしたもの。
検索結果とは、人類が積み重ねてきた知識の倉庫である。
だから検索は、「知る」ためには最適だ。
しかし、「創る」ことはできない。
未来は検索結果には載っていない。
新しい音楽も。
新しいデザインも。
新しい会社も。
新しい文化も。
最初は誰の検索結果にも存在しなかった。
誰かが考え、失敗し、挑戦したから、初めて世の中に現れた。
検索ばかりしていると、答えを探す癖がつく。
考える前に検索する。
迷う前に検索する。
すると、自分の頭で仮説を立てる時間が少しずつ減っていく。
もちろん、検索を否定したいわけではない。
わたくしも毎日のように使う。
ただ、検索はスタート地点であって、ゴールではない。
検索で得た知識を、自分の考えに変える。
そこから先が、人間にしかできない仕事だと思う。
未来は、検索できない。
だから面白い。