「デザインの仕事をしているなら、絵が上手なんでしょう?」
そんな質問をいただくことがあります。
もちろん、絵を描くことが得意なデザイナーもいます。
でも、私がこの仕事をしていて一番大切だと感じるのは、意外にも「整理する力」です。
そして、その力は仕事だけではなく、普段の片付けにも少し似ているように思います。
片付けは「捨てること」ではありません。
片付けというと、
「物を減らすこと」
と思われがちです。
でも、本当に大切なのは、
必要なものを、必要な場所へ置くこと。
デザインも同じです。
伝えたいことを全部載せるのではなく、
本当に伝えたいことを、一番伝わる場所へ置く。
それがデザインです。
情報が多いほど、伝わりにくくなります。
ホームページでも、
チラシでも、
看板でも、
「これも伝えたい。」
「あれも載せたい。」
という気持ちはよく分かります。
でも、その結果、
全部が同じ大きさになり、
全部が同じ色になり、
結局、何も伝わらなくなることがあります。
片付いていない部屋で、探し物が見つからないのと少し似ています。
デザインは「足す仕事」ではなく「整理する仕事」
私たちが制作するとき、
最初に考えるのは、
「何をデザインするか」
ではありません。
まず考えるのは、
「何を伝えるか」です。
そして、
これは本当に必要だろうか。
順番を変えた方が伝わるのではないか。
もっとシンプルにできないだろうか。
そんなことを何度も考えながら整理していきます。
片付いた部屋が落ち着く理由
整理された部屋に入ると、
なぜか落ち着きます。
必要なものがすぐ見つかる。
余計な情報が入ってこない。
だから、安心できます。
ホームページも同じです。
情報が整理されているサイトは、
「見やすい」だけではありません。
「信頼できそう。」
そんな印象につながることがあります。
私たちがデザインで大切にしていること
デザインというと、
色やレイアウトばかり注目されます。
もちろん、それも大切です。
でも、それ以上に、
整理すること。
これが、私たちは一番大切だと思っています。
会社の魅力を整理する。
商品の特徴を整理する。
伝える順番を整理する。
そうして初めて、デザインは本来の力を発揮します。
最後に
片付けとデザイン。
一見すると、まったく違うものに思えるかもしれません。
でも、どちらも共通しているのは、
「必要なものが、必要な場所にあること。」
という考え方です。
私たちはホームページやロゴ、看板やチラシを制作するときも、見た目を飾ることより、まず整理することを大切にしています。
整えることは、美しく見せるためではありません。
本当に伝えたいことを、きちんと伝えるため。
それが、私たちが考えるデザインです。
