私たちはつい、他人の「輝いている部分」ばかりを見てしまいます。
SNSで見る同業者の華やかな実績。 競合他社の、洗練されたWebサイト。 涼しい顔で成果を出している(ように見える)経営者。
それらを見ると、どうしても「いいなぁ」「羨ましいなぁ」という感情が湧いてきます。 そして、「自分たちもあんな風に見せたい」「あんなデザインにしたい」とオーダーしたくなります。
しかし 「羨ましさ」を動機に作ったデザインは、人の心に響にくいとおもってます。
今日は、物事の「表と裏」と、デザインの関係についてお話しします。
「表」だけ見ると、模倣になる
物事には、必ず「表」と「裏」があります。
「表」とは、結果です。 売上、知名度、かっこいいオフィス、洗練されたロゴ。
「裏」とは、過程です。 眠れない夜、ドブ板営業の毎日、数えきれない失敗、吐きそうなほどのプレッシャー。
他人の「表(結果)」だけを見て、そこを羨ましがってデザインを作ろうとすると、それはただの「上辺の模倣(コピー)」になります。 「あそこがやってるから、うちも」で作ったものは、魂が入っていないので、誰が見ても「なんか薄っぺらいな」と見透かされてしまうと。
「裏」にこそ、その人だけの物語がある
素晴らしいデザインができる瞬間。 それは、クライアントの「裏側(影の部分)」に触れた時です。
「実は創業当時、資金繰りで死ぬほど苦労して…」 「この商品、完成するまでに3回失敗しててね…」
そんな、普段は表に出さない「泥臭い話」や「苦労話」を聞いた時、初めてその会社の「輪郭」がハッキリと見えてきます。
光は、影があるから輝きます。 その人の持つ「影(苦労や葛藤)」を知ることで、デザインに深みという名の「陰影」をつけることができるのです。
羨むのではなく、敬意を持つ
ヒアリングで「綺麗な話」だけを聞こうとは思いません。 むしろ、経営者の皆様が隠したがる「泥臭い部分」にこそ、他社には真似できないブランドの種があると思っています。
他人の成功を見て「羨ましい」と思うのは、相手の「表」しか見ていないからです。 その裏にある凄まじい「裏」を想像できた時、感情は「羨望」から「敬意」に変わります。
そして、「敬意」を持って作られたデザインだけが、見る人の心を揺さぶることができます。
あなたの「裏側」も、教えてください
デザインの打ち合わせでは、ぜひカッコつけずに、泥臭い話も聞かせてください。
成功談より、失敗談を。 自慢話より、苦労話を。
その「裏側」を含めて丸ごとデザインに落とし込むことで、 上辺だけのカッコよさではない、 「人間味あふれる、血の通ったクリエイティブ」 をご提案できると信じています。
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