チラシやWebサイト、看板などを見ていると、
「悪くはないんだけど、なんとなく違う」
と感じることがあります。
文字も読めます。
写真もきれいです。
色もおかしくありません。
それなのに、なぜかしっくりこない。
デザインの仕事をしていると、この「なんとなく」という感覚は意外と大切だと思っています。
違和感は、間違いとは限らない
違和感があるからといって、必ず何かが間違っているわけではありません。
ただ、そこには何かしらの理由が隠れていることがあります。
たとえば、一番伝えたい情報より、あまり重要ではない文字の方が大きい。
写真と文字の距離が近すぎる。
色をたくさん使いすぎて、どこを見ればよいのか分からない。
一つひとつを見ると小さなことです。
でも、その小さなズレが重なると「なんとなく違う」につながります。
違和感が生まれやすい4つのポイント
情報の優先順位
すべてを目立たせようとすると、逆に何も目立たなくなります。
まず何を見てもらいたいのか。
その次に何を伝えるのか。
情報に順番をつけるだけでも、デザインの印象は変わります。
余白
空いている場所を見ると、つい何かを入れたくなることがあります。
しかし、余白もデザインの一部です。
文字や写真の周りに少し空間があるだけで、情報が読み取りやすくなる場合があります。
文字
フォントそのものだけでなく、文字サイズ、行間、文字間隔、太さでも印象は変わります。
内容は同じでも、文字の扱い方によって「堅い」「親しみやすい」「高級そう」といった感じ方は変わります。
色
色は増やせば華やかになるとは限りません。
何のためにその色を使うのか。
目立たせたい場所なのか。
全体をまとめるためなのか。
役割を考えて使うことが大切です。
説明できない感覚を無視しない
デザインを見たとき、
「理由は分からないけど気になる」
と思ったら、一度そこを見直してみる。
大げさな変更をする必要はありません。
文字を少し小さくする。
余白を広げる。
写真の位置を変える。
色を一つ減らす。
それだけで解決することもあります。
デザインは、小さな違いを整える仕事でもある
デザインというと、何か新しいものを作る仕事に見えるかもしれません。
でも実際には、
「ここが少し気になる」
という小さな違和感を見つけ、整えていく作業も多くあります。
「なんとなく違う」。
その感覚は、完成を邪魔するものではなく、よりよくするための入口なのかもしれません。
【FAQ】
Q. デザインに違和感があるとき、最初にどこを確認すればいいですか?
A. まず「一番伝えたい情報が一番目立っているか」を確認すると整理しやすくなります。その後、余白、文字サイズ、色、写真の順に見直していく方法があります。
Q. デザインは感覚だけで判断してよいのでしょうか?
A. 感覚も大切ですが、情報の優先順位や読みやすさなど、具体的な要素へ分解して確認することで判断しやすくなります。